群馬で出会った自然や季節の花、文化遺産、つぶやきなどを写真で綴ります。
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2012年06月03日

金井忠兵衛旅日記(2) ♪

 文政5年閏正月2日(太陽暦で
2月5日)、前夜より雪が降る午前
8時頃、金井忠兵衛一行は伊勢
参りの同行者11人と共に板鼻宿
を出発し、中山道を西に向かいました。
 その中の一人、角菱定次郎は「角菱屋」という旅籠を営んでいました。角菱屋は現在の板鼻館です。 
                   
△金井忠兵衛旅日記/あさを社
 
忠平衛さんはイラストや記号などで、旅日記をわかり
やすくする工夫をしています。




 出発当日は雪の中を、仲間や大勢の人が板鼻宿から15㌔ほ
 ど離れた松井田宿まで送ってくれました。
 江戸後期、文化の爛熟とともに庶民の間で流行した物見遊山
 の旅の代表が「伊勢参り」でしたが、旅の安全が保障されない
 当時では、長期の旅立ちに際しては水盃を交わし、近隣の親し
 い人々が集って別れを惜しんだようです。


碓氷横川の関所では手形改めがありましたが、江戸方面に
行く人は手形がいらなかった
と書かれています。
 (読下し文:佐藤繁子)


 二日の夜
 ○坂本
 この宿は真中を用水が流れている。
 △町中程北側の 中村屋仲右エ門宿に泊った。

 <坂本宿での料理>は豪華メニュー(^^v 
 ○吸もの…山鳥せり
 ○大平(平椀)…色々取合わせ玉子とじ
 ○大鉢…かづの子(干しかづの子)
 ○皿…きんぴら牛蒡
   上酒を2升ばかり呑みました。
 (夕飯)
  ○皿…鮭塩引 ○平…里いもとうふ
  ○中…つけなす ○汁…白みそ
 (朝)
  ○皿…ぶりの切り身 ○平…とうふ里いも、
    しみこん、椎茸又かわり茸
 
 これは他の泊まりへ出す平(椀)へ椎茸を入れたものだろう 
 このようなご馳走なので、茶代共 半両を渡した。
 他に宿方つちや弥四郎方に義太夫の師匠 君太夫がいたので、
 上酒1升と2朱(800文)を渡した。(現代風に訳しました)

 碓氷峠 はんね石 難所なり
 ひとつぬいで うしろにおいぬ 衣更 (芭蕉)
 ※芭蕉の句碑 当時は刎石(はねいし)坂を登ったところにあっ
  たそうですが、現在は坂本宿西端の八幡宮の入り口にあります。
 みねの茶屋
 山中の茶屋
 ※みねの茶屋、山中の茶屋は当時はかなり賑わっていたそうで
  すが、現在はありません。

 また、
 軽井沢では「大風にて吹雪道分からず、よんどころ無く昼八ツ時(2時)より沓懸(沓掛)宿泊り」と書かれ、人の気性が荒いのか、何かトラブルがあったのか、軽井沢、沓掛、追分の三宿にはなるべく泊まらない方がよいと記しています。
 
 金井忠兵衛旅日記は出版された時、“全工程約4,000キロのグルメ行脚“というキャッチフレーズだったようですが、行く先々での生活や文化、休憩する茶屋や宿の善し悪しや、きれいなお姉さんがいるからここで休みなさいなど…後に続く人へのアドバイスたっぷりの、とっても楽しい旅のガイドブックです^^。

 ≫続きはこちら

◆あさを社オンライン書店
 http://fcreat.com/asa/001_rekisi.html



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この記事へのコメント
「金井忠兵衛旅日記」は一部ネットでは、食べ物の道中記とか?。
あとで読む人に具体的にアドバイスも入れてる?
随分内容が濃いですね。続きが楽しみです。
もしかしたら、日本で最初の団体旅行?ツアー?
Posted by 染太郎 at 2012年06月03日 19:52
へ~、ずいぶん当時の旅の様子が細かく記述してあって、
これはすごいものを残したもんですね、忠兵衛さん。

きれいなお姉さんのことまで・・・。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎 at 2012年06月03日 20:09
>染太郎さま

私も、サイトを読んだ限りではグルメ的要素の強い
旅日記かと思ったのですが、実際に読んでみると、
食べ物以外の記述の面白さにはまってしまいました^^。
Posted by 風子風子 at 2012年06月03日 21:06
>迷道院高崎さま

そうなんです。金井忠兵衛さんの感性や人柄を
感じられる、庶民の目で見た貴重な旅日記だと思います。

また、坂本宿のはずれの芭蕉碑などは、当時は何も知らず
ただ「なぜ、ここに?」と思いつつ掲載したものが、今に
なって繋がってきて、なんとも不思議な縁を感じています^^。
Posted by 風子風子 at 2012年06月03日 21:14
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