群馬で出会った自然や季節の花、文化遺産、つぶやきなどを写真で綴ります。
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2010年08月18日

板鼻・十一屋酒造の銘酒 “群鶴” ♪

かつて板鼻宿には
広い敷地に、高い煙突と赤煉瓦の蔵、瓦葺きの屋根と白壁の建物が連なる、
十一屋(じゅういちや)という醸造会社がありました。
重厚な建物で圧倒されたそうですが、そのお話は箕郷町のギャラリー蔵人(くらんど)」さんの奥さまからお聞きして・・・ずーっと気になっていました。
が、、、銘酒 “群鶴”(ぐんかく)のラベルや写真は、いまだ見
つけられません。

(宿場の時代には「牛宿」と呼ばれ、移動牛馬の泊り宿で、公儀の乗馬出役の上役人の定宿でもあったとか。また、「群馬県近代化遺産総覧」に醸造倉庫として「十一屋・煉瓦倉庫」が記載されています。)

宝暦3年(1753)江州(滋賀県)から、「十一屋野田六左ェ門酒造店」として板鼻に開店し、着実な経営で市外にも販路を開拓し、おおいに繁栄したそうで、後年、米騒動が起こったときは困窮者を助け公儀から褒彰されたと記録にあります。

『十一屋万歳記(万年帳)』が郷土資料として残されていますが、
店の営業上の重要事項や板鼻と近郊に起きた事件などを詳細に記
録したもので、大正12年9月1日の東京大震災の記述で終わってい
るそうです。


 十一屋改築記念大売り出し(『安中市史』より)



しかし、、、残念ながらバブル期に倒産し、土地、建物は処分されてしまったようで、現在は
板鼻公園と「しげた総合食料品店」の駐車場になっています。「牛宿」前にあった道祖神が今は板鼻公園の向かい側の八坂神社跡広場に並んでいます。↑

1945年1月、地元の造り酒屋三軒(宮川酒造、(株)十一屋ほか)を母体に設立された銘酒“福達磨”できこえた群馬酒造も2007年、清酒市場の縮小や清酒離れに伴い売上高の減少傾向が続き事業停止となりました。

地元の人々に晩酌の友として親しまれてきた銘酒が手に入らなくなり、どんなにか惜しまれたことでしょう。「群鶴は辛口でおいしいお酒だった・・・」と、今でも懐かしむ声が聞かれます。

  参考書籍:安中市史
         中仙道板鼻宿(川島一郎 著)
  参考資料:安中文化会誌『冊簡』144号
         掌編小説「庄どん」(勅使川原 良)

◆(株)十一屋があった場所





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この記事へのコメント
リンク、ありがとうございました!

高崎にも、十一屋という屋号のお店がありました。

ひとつは歌川町で、煙草の製造・卸をやっていました。
今は、ブティックカフェのお洒落なお店になってますが。
http://machi.goo.ne.jp/027-323-9233

もうひとつは、九蔵町にあった清酒販売をしていたお店です。
相生町にも、醤油醸造をしていた十一屋があったと思います。

確か、倉渕にも十一屋さんというお店がありましたね。
ここも、酒屋さんだったように思いますが。

たぶん、どの十一屋さんも元は同じなんでしょうね。
何だか、詳しく調べてみたくなりましたね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎 at 2010年08月19日 20:37
>迷道院高崎さま

こちらこそ、ありがとうございます。

なんとなく類似点のあるものというか、共通のキーワード
から繋がっていくという感じで、しばしばリンクさせて
戴きたい場面に遭遇してしまいます。

十一屋という屋号は縁起が良いのでしょうか、他県にも
見られます。随分近くに何軒もあるのですねー!
知りませんでした。おもしろくなりそう・・・^^。
Posted by 風子風子 at 2010年08月19日 21:37
こんにちは。
十一屋懐かしいですね。
十一屋の前にはバス停があって
こどものころ、よくそこからバスに乗って
安中にいったのを覚えてます。
あと、切手も売っていたのでよく買いにいきました。
道路向かいにあった床屋さんはまだあるのかな。
Posted by 退屈な人 at 2010年08月21日 12:57
>退屈な人さま

そうですか…十一屋さんの風景をご存知の方に
懐かしく思っていただけるのは、私も嬉しいです。
煉瓦作りの蔵が立派だったと噂に聞くことが多く、
見られなかったことがとても残念です。

道路の向かい側の床屋さん、顕在ですよ^^。
Posted by 風子 at 2010年08月21日 15:51
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板鼻・十一屋酒造の銘酒 “群鶴” ♪
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